起動しないセガ サターンの復活、電源コンデンサの交換


セガ サターン用のコントローラーの製作ですが、苦労に苦労を重ねてやっとうまく動くようになった矢先、サターン本体が起動しなくなってしまいました。
ピンアサイン間違えてショートしてしまったのでしょうか...。

緑のLEDは点灯するものの、画面に何も表示されずCD-ROMもウンともスンともいいません。
PCエンジンの時のようにヒューズが飛んだのかと思い、分解してヒューズ(1.6A 250V)をテスタで導通確認しましたが問題ありません。
そもそも、ヒューズが飛んだのであれば緑のLEDは点灯しませんからね。

それじゃ電源コンデンサの問題なのかと確認してみたら、なんと

PLかよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

まさかココで君に出会うとは。
そう、多くのX68000ユーザを地獄に突き落とした、あのニチコンPLです。
私が入手したX68000 ACEの電源も、一度メーカーで修理した跡があったにもかかわらず、PLが使われていました。
いや、メーカー保守さんも純正と違うコンデンサ使う訳にはいかないのでPL使ったんでしょうけど。
きっとメーカーさんの棚にはPLが大量に詰まっていたんでしょうね。
考えただけもゾッとします。

でも、サターンも4級塩不良コンデンサ全盛の時代の機器なので使われていて当然ですね。
ということで、このうんこンデンサを全交換してしまいます。
まあ、これで直る保証はないんですけどね。

コンデンサを買いに行ったり通販するのもめんどくさいので、これまでの修理で余ったコンデンサをかき集めました。
ニッケミと東信のちゃんぽんです。
4級塩は低インピーダンス品ですが、回路的に低インピじゃないと駄目な雰囲気ではないので、標準品を使っても大丈夫だと思います。
ただ、2700μFは手持ちがなかったので3300μFで代用しました。
電源2次側なので、少し大きくなる分には全く問題ありません。
ちなみに、電源1次側は4級塩ではなさそうなので交換しません。

[XR258]
C3 100μF 200V RT(M)
C8 47μF 6.3V PR(M)
C9 1μF 50V PR(M)
C10 1μF 50V PR(M)
C13 1000μF 16V PR(M)
C15 2700μF 6.3V PL(M)
C16 2700μF 6.3V PL(M)
C22 2700μF 6.3V PL(M)

古いコンデンサを1つずつ外していくと...
ジュッ!
あー、やっぱりC15が漏れてました。
部屋中、4級塩のくっさい臭いで充満しています。
起動しないのはこれが犯人か?

ということで電源のコンデンサ交換完了。

(交換後)
C8 47μF 50V UTWRZ
C9 1μF 50V UTWRZ
C10 1μF 50V UTWRZ
C13 1000μF 16V KY
C15 3300μF 16V KMG
C16 3300μF 10V KMG
C22 3300μF 10V KMG

さあ直ったか...。

駄目だ、起動しない。
原因は別にあるみたい。
しょうがない、昨日ハードオフに行ったらジャンクのサターンがあったから、来週買ってきてニコイチにするか。
でもその前にもう少し悪あがきしよう。

ボタン電池を外してリセット。
駄目か。

おや、何だあの水色のスイッチは。
あれがもし赤色なら、タイムボカンシリーズの自爆ボタンじゃん。
押してみようかな...自爆するのかな...。

ポチっとな!

動いたーーーーーーーーーー!
何だ、フラッシュメモリのデータが飛んでただけったのか。
じゃあコンデンサ交換は不要だったのか?
いや、4級塩漏れてたんだから必須だろ。
あのままだったら基板腐食してたんだし。

ということで直りました。
いや待て。
CD-ROMドライブが動くとこまで確認しないとダメだろ。

ということでオープニングだけ観てゲームは遊んでいないサクラ大戦いってみます。


てれっ
てれっ
ててっ

無事動きました。
セガ サターン復活&電源コンデンサの交換完了です。

ちなみに電源1次側の RT も4級塩のようです。
ひぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!


















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