セガサターンの台数が増えてきたので、それに合わせて周辺機器も必要になってきました。
そこで、バックアップメモリであるパワーメモリのジャンクを買ってみました。
ところがパワーメモリってものすごく壊れやすいらしく、普通に使っていてもそのうち認識しなくなるようです。
ましてやジャンクになると、まず認識しません。
しかし、とっておきの奥義を使うことで認識するようになったので、その奥義を披露しようと思います。
奥義の前にまずはファミコンやスーファミのカセット同様、通常の復活方法を行います。
①コネクタを綺麗に掃除する
パワーメモリが認識しないのはコネクタの汚れによるものなので、アルコールや中性洗剤などでパワーメモリのコネクタを掃除します。
アルコールはIPA(イソプロピルアルコール)をお勧めします。
この時、直接コネクタにスプレーするのではなく綿棒に吹き付けて綿棒でコネクタを拭くようにします。
一回目は拭くというより塗り付けるようにし、2~3分ほど置いてから再度綿棒にアルコールを吹き付けてコネクタを擦ります。
コネクタの汚れはすぐに落ちないので、しばらく置くことで汚れが浮き上がるためです。
これを2~3回ほど行います。
②コネクタをしばらく乾かす
コネクタを掃除した後、すぐに動作確認したいところですがしばらく乾かします。
アルコールが空気中の水分を取り込んで、濡れている可能性があります。
③カセットを3回ほど、抜き差ししてから電源を入れる
綺麗にしても、実はコネクタにまだ汚れが付いているので、カセットを抜き差ししてその摩擦で汚れを落とします。
この①②③でファミコン/スーファミのカセットの8割は復活しますが、パワーメモリは認識できませんでした。
次にいきます。
④ゲーム機側のコネクタを掃除する
分解が必要になりますが、ゲーム機側のコネクタが汚れている可能性があるので掃除します。
分解したくない場合は、カセットを抜き差しすることでカセット側に汚れが移るので、上記①②③を何度も繰り返すことでゲーム機側のコネクタも綺麗になります。
⑤コネクタ左右の固定バネを引っ張る
パワーメモリ限定ですが、コネクタの左右に固定用のバネがあるので引っ張ります。
パワーメモリはコネクタのピッチが小さいため、左右のずれに敏感なので固定バネが付いているようです。
ただし、この固定バネは薄いので小さいマイナスドライバーで軽く引っ張るだけにしてください。
ここまでやったのですが、全く認識する兆候はありません。
まさか、ここまでとは...
それでは、最後に奥義を使います。
ただ、某格闘漫画では「奥義」とかいってもあっさりやられたり、「究極奥義」に至っては相打ち覚悟なのにマントであっさり邪魔されたりと、
すっかり必殺ではなくなっていますが...。
その前に、このパワーメモリが壊れていないか確認します。
奥義を使っても、壊れたものまでは直せません。
確認方法ですが、パワーメモリを奥まで差さずに半差しにします。
認識しないようなら、深さを変えて電源ONしてみてください。
もし、一度でも認識するようであれば奥義で復活することができます。
一度も認識しないようなら完全に壊れています。
あ、認識したからといってそのまま半差しで使わないでください。
ちょっとした衝撃で認識しなくなるだけでなく、中のデータが壊れる可能性があります。
それでは奥義を使います。
とっても簡単です。
掃除する場所を変えます。
コネクタの掃除の際、つい真ん中を掃除しがちですが、実際にコネクタが接触するのはコネクタの上部ギリギリのところです。
ここが汚れているので、認識できないのです。
半差しにすると認識するのは、真ん中の掃除したところが接触しているためです。
ところがパワーメモリを奥まで差してしまうと、汚れたコネクタの上部と接触して認識しなくなるのです。
具体的には綿棒をコネクタに対して水平に擦るのではなく、コネクタの角奥深くを擦るようにします。
ここがまさに、パワーメモリにとって気持ちの良い、マンピーのGスポットです。
奥義を使ったあとは十分に乾かして、パワーメモリを3回ほど抜き差しします。
はい、認識しました。
一度認識すると、パワーメモリを抜かない限りは認識し続けるようです。
ただ、パワーメモリを抜いてしばらくすると、またコネクタが錆びてしまうのか認識されなくなります。
その時は3回ほど抜き差しすることで復活します。
この奥義を使うと、パワーメモリはもちろんファミコンやスーファミのカセットも復活します。
相場が数千円のスーファミのソフトがジャンクで100~500円で売られていたのですが、おそらくお店側も認識できずに故障品としたのでしょう。
買ってこの奥義を使ったら復活しました。
[補足]
言うまでもなく、パワーメモリの抜き差しは電源OFFで行って下さい。
電源ONで行うとサターンがぶっ壊れます。