NEC PC-8801mkII/SR/TR/FR/MR用 USBキーボード変換機を作り直し(SFC/SATURN/PS2/USB)


PC-8801mkII/SR/TR/FR/MR用のUSBキーボード変換機がどこかに入って見つからなかったので(後で見つかりましたが)、作り直しました。
今回はLCDは付けずにキー割り当てパターンを4つに絞り、LED表示にしました。
対応するコントローラーはスーパーファミコン、セガサターン、プレステ2、USBコントローラーの4つです。

PC-8801FH以降のキーボードはPC-9801/X68000/FM TOWNS同様にUARTなので変換機を作るのは簡単なのですが、PC-8801mkII/SR/TR/FR/MRはパラレルなので変換機を作るのは至難の技です。
しかし出来上がってしまえば、マイコンのパワーが余りまくりなのでテンキーをゲーム機のコントローラーで操作できるようになります。

変換機を作るにあたり、一番大変なのがPC-8801側のDIN13ピンコネクタの結線です。
13ピン+GNDを半田付けするのですが、事前にフラックスを塗っておかないと半田が乗りません。
いい加減な結線だとショートしてしまい、PC-8801の電源を入れても画面が真っ暗で起動しなくなります。
例え時間がかかっても、丁寧な半田付けを行う必要があります。



筐体はいつもの単三×4本の電池ボックスを使用します。
ドリル、ヤスリで筐体を割らないように加工していきます。


USBキーボード、コントローラーのほか、USBマウスも使えるようにします。
とはいっても旧PC-8801はマウスに対応していませんし、SR以降もゲームポートに繋げるので、カーソルを少し動かせるだけの簡易なものです。

スーパーファミコン
まずはスーパーファミコンのコントローラーです。
久しぶりだったので初めはうまくいかず、HALライブラリでLow/High切り替えを行いました。
キーボードは端起 X68000 Z用で動作確認しました。
コントローラーのX/Yを連射に割り当て、Lで秒間7.5連射、Rで秒間15連射切り替えです。
SELECTを押しながら方向ボタンでキーアサインを4モード切替え、LEDもモードに合わせて赤/黄/緑/青に変わります。
右上スイッチでAB⇔BAやABC⇔CBAのボタン入れ替えを行います。




セガサターン
次はセガサターンのコントローラーです。
コネクタのオス/メスを間違えてしまい、これまた苦労しました。




プレイステーション2
次はプレイステーション2のコントローラーです。
アナログスティックの使いどころが思いつかなかったので、アナログ値は使用していません。




USBゲームパッド
最後にUSBゲームパッドです。
キーボードと排他となるため、ショート防止にUSBコネクタのGND側にスイッチを付けて、差し替え時はUSBの電源OFFをできるようにしました。
ところがキーボードを差してONスイッチを入れても認識しなかったため、結局ON状態で差す必要があります。




PC-8801のキーボード変換器を作ると、PC-8801のキー入力ができてもN-BASICモードではタイミングが異なるので認識できないことがありますが、この変換機ではPC-8001 N-BASICモードでもUSBキーボード入力が可能です。


それでは動作確認です。
PC-8801のシューティング系は問題なく操作できます。
SR以降はゲームポートがあるのであまり意味はありませんが、旧PC-8801のゲームではテンキーをコントローラーで操作できるのはかなり便利です。

走れ!スカイラインもコントローラーで操作可能です。


PIO PIOもコントローラーで操作可能です。


これだけあれば行方不明にはならないでしょう。



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