MSX2 RGB出力をVGA 15kHzに変換して表示


MSXなんてコンポジット出力で表示すればいいだろ、と思っていたのですが、MSX2版「信長の野望 全国版」では高詳細モードを使っており、色滲みがあまりにひどいのでRGB出力をVGA 15kHz表示に変換して表示することにしました。

かなり前にLM1881Nを使ってC-SyncをV-Sync/H-Syncに分離して表示してみましたが、定期的にブラックアウトして実用に耐えませんでした。
しかし、今思えばLM1881Nの出力を直接ディスプレイに繋いでおり、インピーダンス調整は行っていなかったので、インピーダンスミスマッチが起きていたのかもしれません。

ということで、インピーダンス調整用の可変抵抗を付けて再度挑戦してみます。

RGB端子のAV Controlを電源に使おうと思いましたが、どうやらプルアップ電流らしく容量が足りませんでした。
仕方がないので、ジョイスティック端子やUSBから+5Vを給電することにします。
ただ、この2つを同時には使えないのでどちらを使うか選択できるようにスイッチを付けました。
また、VGAで表示する場合サウンドはライン入力にしなければいけないため、RGB端子のサウンド出力からライン出力できるようにしました。
次にH-SyncとV-Syncのインピーダンス調整ですが、いちいち蓋を開けるのが面倒なので、外から調整できるようにしました。

ということで動作確認です。
...って、実は事前にプロトタイプを作って動作確認しているんですけどね。

使うディスプレイは三菱電機 LCD-H20MX75B です。
初めは全く映らなかったのですが、H-Sync/V-Syncを調整することで映るようになりました。
可変抵抗を動かし過ぎるとまた映らなくなるため、結構表示範囲がシビアです。
また、以前発生したブラックアウトは全く起きません。

それでは「信長の野望 全国版」で色滲みが改善するか比較してみましょう。
コンポジット出力では滲みまくって国のステータスが全く読めません。
しかし、RGB出力でははっきりくっきり、まるでPC-8801版みたいです。

ただ、MSX2ってFDDの読み込みは遅いわ、サウンドは止まるわで、ゲームになりません。
これはこのMSX2が壊れている訳ではなく、MSX2の仕様のようです。
残念ながら本能寺の変まで進むのは無理ですね。

調べてみたら、Ys端子から+5Vを取り出すことができるようです。
今さら作り直す気はありませんが。

他のディスプレイでも試してみました。
RDT234WLではどれだけインピーダンス調整しても全く映りませんでした。
BL912では色が紫っぽくなります。
結局は以前試した結果と同じです。

LCD-H20MX75Bは本当に化け物のようなテレビで、どんな信号が来ても映してしまいます。





















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