SHARP X1C 電源のコンデンサを交換


おそらく、状況から見て電源が入らなかったであろうX1Cの電源を直してみましょう。
と言っても、私は素人で電源を修理できるスキルはありませんから、コンデンサを換えてみます。

私はX1ユーザではないので良く知らないのですが、X1Cは現役当時から突然死するのがお決まりのパターンだったようです。
その原因はとして、データレコーダーが電源に負担を掛けているからではないかと言われていますが、真相は分かりません。

まずは、電源コードを付け替えます。
よくジャンクのレトロパソコンで電源コードがぶった切られたものをよく見かけます。
廃品業者が邪魔だからカットするのでしょうね。

メガネケーブルのメガネ部分をカットして流用します。
おそらく、キヤノンのプリンタのものだと思います。

電源ケーブルは2か所半田付けするだけなので、電源コードの被膜が破れている場合なども交換することをお勧めします。
といいつつ、作業中にオレンジや赤のケーブルまで千切れてしまい、再配線することになりました。
言うほど簡単な作業ではありません。

そもそもヒューズが切れていたら電源が入りませんので、チェックします。
30年以上の前ものなので、ついでに交換しようとも思ったのですが、半田付けタイプのヒューズなので手持ちがなく諦めました。
テスタで導通確認しましたが、切れていませんからそのまま使います。

さて、いよいよコンデンサの交換です。

一番でっかいぶっといコンデンサですが、ニッケミのKM 220μF 200V 105℃標準品です。
残念ながら、このタイプのコンデンサは入手困難で秋葉原老舗店でも扱っていません。
海外から同等品を取り寄せようと思ったのですが、いい値段するので諦めました。
液漏れや妊娠、爆裂もしていませんから大丈夫でしょう。

次のでっかいぶっといコンデンサですが、同じくニッケミのSXE 3900μF 16V 低インピーダンス品です。
既に廃番で、後継のLXJ、LXV、KYも入手できません。
これもそのまま使えそうですが、これを外さないことには奥のコンデンサも外せないので、仕方ないので同等品に換えました。

パナソニックの低インピーダンス品 FRシリーズです。
全ての性能がニッケミを上回っているので大丈夫でしょう。

1000μF 16Vのコンデンサはニッケミ KMシリーズが手に入ったので、こちらを使います。

ちなみに、裏側に逆流防止のダイオードが付いていました。
X68000の電源ではダイオードまで焼損してる場合があるようですが、X1ではそこまでの故障はないようですので、そのまま使います。

細かいコンデンサは耐圧を25V~35Vに上げました。

C10 25V 330μF
C12 16V 100μF
C13 10V 220μF
C14 10V 47μF
C15 16V 3900μF
C16 16V 3900μF
C18 16V 1000μF
C19 10V 47μF

★現物で要確認

交換完了です。

容量、耐圧はもちろんですが、一番気を付けなければいけないのはサイズです。
物理的な制約があるので、大きすぎると電源ケースに収まりません。

写真のように小さくなる分には大丈夫です。

「小さくなっても容量は同じ、名探…

それでは、動作確認してみましょう。

と、その前に基板のコンデンサも換えてしまいましょう。




















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