SHARP X68000 フロッピーディスクのカビの除去 その2


またまた、X68000 フロッピーディスクのカビの話です。
CRCエラーが出て起動しないゲームが現れました。
ジャンクのソフトを入手すると、どうしてもカビているFDを掴むことがあるんですよね。
ジャンクなので文句は言えませんが。

これまでの経験から、
「不正なメディアを使用しました」 ⇒ FDDのグリス切れ
ディスクをすぐに”ペッ”と吐き出す ⇒ FDDのコンデンサ要交換
「CRCエラー」 ⇒ ディスクのカビ、またはディスクの破損

のようです。

ぱっと見、カビらしいものは見当たらなかったのですが、少しずつディスクをくるくる回していくと、ありました。カビが。
光の加減ですぐ見えなくなるぐらいの本当に微妙なものです。
これ、蛍光灯だと分かりやすいのですがLEDライトだと何故か見つからないんですよね。

それでは、消毒します。
何度も書きますが、無水エタノールにはカビを除去する力はあまりありません。
エタノール:水=4:1の消毒用を使います。
。 理想的な配分は分子組成比でエタノール:水=1:1、重量で70%だそうです。
そのため、消毒用は4:1になっているのだと思います。

消毒用エタノールをカビの上に「乗せて」しばらく放置し、乾いた綿棒で残っているエタノールを軽く「撫でます」。
カビのシミが薄くなるまで、それを繰り返すこと4回。
黒いシミが残る分には大丈夫です。
無理に取ろうとすると磁性体まで痛めてしまいます。

すぐにディスクをX68000に入れても、見えないところに水分が残留するのか起動しません。
1時間以上乾かす必要があります。

無事、起動するようになりました。

フロッピーディスクがカビるのは宿命みたいなものですが、じっくり手間暇かければ除去できますので、捨てないでくださいね。
あとドライブ側のヘッドも定期的に清掃したほうがいいです。
ヘッドのほうは消毒用ではなく、工業用アルコールか無水アルコールを使いましょう。














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