X68000を使うにあたり、問題となるのがディスプレイです。
これまで色々な液晶ディスプレイをX68000に繋いで映してきましたが、傾向は分かってきたのでまとめます。
ただし、ゲームの画面で検証すると著作権法違反になる恐れがありますし、映っていたとしても画面がはみ出しているかもしれないため、X-BASICを使って最大範囲で白枠を描いてカラーバーを表示するプログラムを作り、表示してみました。
15kHzが映ります。画面もはみ出していません。
元々、三菱電機 RDT/MDTシリーズは15kHzが映るということで定評があり、レトロパソコンユーザの間でも人気があります。
また、液晶が主流になる頃から早々に低遅延にも力を入れているため、動きの激しいゲームにも向いています。
ただし、15kHzが映るのはRDT22x以降の比較的新しい機種で、RDT20xのような古い機種では映らないことがあります。
31kHzは残念ながら上下が切れてしまいます。
PC用のディスプレイでは、殆どがこのように31kHzで画面が切れてしまいます。
BenQで15kHzが映る機種があります。
ゲームによって映ったり映らなかったり、映るまで時間がかかる場合があります。
X68000の他、Atari STでは抜群の相性を誇ります。
ただし、31kHzは残念ながら上下が切れてしまいます。
元々、三菱電機と業務提携を行っていたためか、15kHzが映る機種があります。
今もなおPC-9801の24kHzも正式サポートしているため、98ユーザにも人気があります。
三菱電機が液晶から撤退した際に液晶事業を引き取ったため、新しめの機種でも15kHzが映ると思います。
ただし、31kHzは残念ながら上下が切れてしまいます。
蛍光管バックライトの古い機種で15kHzが映ります。ただし、画面が右に寄ってしまいます。
「入力周波数または解像度が範囲外です」が表示されてしまいますが、サービスマンモードでOSDを無効化すれば非表示にできます。
31kHzでも画面が右に寄っていますが、他の液晶ディスプレイとは違い上下は切れません。
倍速液晶の機種でも15kHzが映ります。
31kHzでも画面が右に寄っていますが、他の液晶ディスプレイとは違い上下は切れません。
LEDバックライトの機種でも31kHzの上下は切れませんが、15kHzは映りません。
X68000 ZではHDMI出力のため、15kHz、31kHzどちらも画面がはみ出すことなく表示することができます。
もうこれでディスプレイのことで悩む必要はありませんね。
我が家ではEIZOのディスプレイは出禁なので紹介できませんが、EIZOの一部の機種で31kHzが上下切れることなく表示することができます。
ただし、15kHzが映る機種は殆どありません。
NECやDellなどで15kHzが映る機種があります。ググるとまとめられたサイトが見つかるので参考にしてみてください。
デジタルサイネージ用のディスプレイでも15kHzや31kHzをはみ出すことなく表示できるようです。
10インチ以下の海外小型液晶でも15kHzが映る機種があるようです。
15kHzだけ映すのであれば格安のGBS-8200/8220が使えますし、15kHzと31kHzであれば電波新聞社のXRGB-1/2/3を使えばはみ出すことなく表示することができます。
S出力であればIOデータのTVC-XGAダウンスキャンコンバーターでも31kHzをはみ出すことなく表示することができます。