X68000 システムディスク(Human68k)を作る


システムディスクのHuman68kはシャープ・プロダクツ・ユーザーズ・フォーラム によって無償公開されています。
シャープ・プロダクツ・ユーザーズ・フォーラム は既に閉鎖していますが、有志によって公開されていますので、有難く使わせて頂く事にします。
その他、IPL等も公開されていますので、エミュレータでの実行も簡単になっています。

ただ、実機で使う場合に問題になるのは、5.25インチフロッピーという点。
大学4年の時、研究に必要だろうと5インチFDをまとめ買いしたので、手持ちの5インチHD FDは1/3がブランクメディアです(要するに大して研究しなかった)。
これをどうやってWindows環境からコピーするか...。

考えられるパターンは以下の通り。

①Windowsで5インチFDDを使う
②潤沢にあるPC-9801のFDDを改造してWindowsで使う
③SCSIを経由してX68000で作成
④他機種で3.5インチから5インチにコンバート

①は、Windowsで使える5インチFDDがレア物で入手困難なので却下。
②は、一般的に使われている手法ですが、PC-9801のFDDの種類が多いうえ、ピンとか動作仕様がわけわかめ。その上、改造キットが高価で、工数もかかるので、今回は見送り。
③は、SUPERやXVIならSCSIなのですが、My X68000はACEでSASIなので不可。
ということで、④のパターンでやってみます。

まずは、Windowsから3.5インチFDにシステムディスクを書き込まなければいけません。
そのために、1.25MBに対応している3モードFDDを用意しなければいけないのですが、昔ノートPCのBIOSアップデート用に買ったPanasonicのUSB FDDがたまたま3モードに対応していました。
1.44MBのFDを入れると「ブー」という低い音が出るのですが、
1.25MBのFDを入れると「ムー」という高い音になるので、音を聞けば違いが分かります。

FDへの書き込みですが、Disk Imageというソフトで既に行っている方がおられるようなので、参考にしました。 ・skip error trackのチェックは外さないこと
・うまく動かない場合、一旦W98/95で動かしてXp/2kに戻す
・エラーが出ても気にしない
・プログレスバーが1つしか進まなくても気にしない

1~2分ぐらいFDDが動いていたら、うまく書き込めています。

3.5インチ版システムディスクが完成したら、5インチFDにコピーします。
そう、PC-9801FXの出番です。
だって、このために入手したのですから。
初めは3.5インチモデルと5インチモデルをニコイチにしようと考えていたのですが、ピンやコネクタが異なるので共存はできないようです。
たまたま、3.5インチFDDを内蔵した個体が出ていたので迷わずゲットしました。
とにかく、3.5インチから5インチへコピーしてみましょう。

MS-DOS 3.30を起動し、diskcopyコマンドを実行します。
コマンドプロンプトは現在でも普通にWindowsで使っているのですが、diskcopyコマンドを打つのは20年ぶりぐらいかも。
同じ1.25MBのメディアとはいえ、PC-9801とX68000ではファイルシステムが異なるので、アレなツールを使わないとうまくコピーできないかもしれません。

さて、うまくいくかな。

おー!

立ち上がりました。
プロテクトがかかっていないのか、普通にDOSのdiskcopyコマンドでHuman68kをコピーできました。

さて、念願の SWITCH MEMORY=2048 を打ち込みます。

さあ、クレイジークライマー2が動くかどうか...。

やったー、動いた!

でも、ACEってメモリにバグがあるっていうのは、本当だろうか.,,。




















戻る