X68000 電源のコンデンサを交換してみた ... が


何とか、だましだまし使っていましたが、思い切ってX68000の電源コンデンサを交換してみました。

せっかく動いているのに、下手に私のような素人が手を出して動かなくなる危険はあるものの、いつ壊れるか分からないまま使い続けるのも精神衛生上よくないので。
ということで、電源を取り出します。

って、あれ?
裏のボルト取れないといけないのに、簡単に取り出せました。
これって、もしかすると...。

これが新品のコンデンサです。
有識者が電源の構成部品一覧や回路図を公開してくれているので、助かります。

私はダイオードとか見ても、整流、つえーな、ちょっときばりや、とか
どれか分からないので。

5600μFとか、680μFとか、120μFなど、変な容量も探せば入手できます。
その代わり、ニッケミとニチコンと東信と中国製の"ちゃんぽん"になってしまいますが(笑)

この電源、明らかに既に手が入っていますね。

ただ、ボルトはなめていませんし、サイリスタのカバーやケーブルもきちんと収められており、丁寧ないい仕事をしています。
これは、プロの業者さんが修理したのでしょう。

ELNAではなく、ニッケミのKMGが入っています。
間違いなく、修理済みの電源です。

どうしよう。
でも、せっかくコンデンサを買ってしまったので、交換しちゃいましょう。

全てニッケミのコンデンサが入っていました。
すごいこだわりようですね。

4級塩のところは、ちゃんと低インピーダンス品のSFXを使っています。
さすがです。

ただ、C9、C24、C40、C41がオリジナルより容量が少なくなっています。

私は素人なので、基本的にコンデンサの容量は元のものと同じにするのですが、もし変えるとすれば、容量は増やすのがセオリーだったと思うのですが。

コンデンサを全部交換しました。
一度手が入っているので交換自体は楽だったのですが、半田の乗りが良くありませんでした。

今回はちょっと自信ないなぁ。
動けばラッキーかな。

さて、動くかな。
それとも、止めを刺してしまったか。

ボンっ!

とはならず、無事動きました。

ホッ。

おー!
CRCエラーがなくなった!

実は、大航海時代と水滸伝でたまにCRCエラーが出ていたのですが、何度かリトライすれば進むので、メディアが腐っているのかなと思っていました。

おそらく、C40とC41の5600μFのコンデンサって、FDDの電源供給なんでしょうね。
やっぱり、3900μFでは足りなかったのでしょう。

電源を変えたらCRCエラーがなくなったという事例はありますので、CRCエラーが出たらドライブを疑うより、まずは電源周りを疑ったほうがいいようです。

とりあえず、動いてよかった。
結果的に安定したので、わざわざコンデンサを替えた甲斐がありました。

あとは、長時間運転テストです。

光栄のゲームをクリアできれば大丈夫だと思いますが、途中で本当に ボンっ って火を噴くかもしれませんね(笑)

実は、コンデンサはもう1セット残っています。
これはイザという時のために、取っておきます
(とか言いながら、実際には使うことはないのですが)。

やっぱりX68000って、誰かが何らかの手を入れてますね。
まあ、30年前のコンピュータが当時のままで動作するわけないか。




















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