コラム X68000 Zの転売について考えてみる

X68000 Zでは心配されていた転売はほぼ不発に終わりました。

まあ、そりゃそうでしょう。

レトロコンピュータで東京ドームや日本武道館を一杯することはできません!

レトロゲームではゲームセンターCXで有野課長が会場を一杯にして盛り上がっていますが、あれはファミコンなどの家庭用ゲーム機だからです。
ファミコンを死ぬまでプレイしたようなレトロゲーマーでも、X68000と聞いて「なんか性能の良いパソコン」ぐらいとしか知りません。
一般人に至っては「何ソレ美味しいの?」のレベルです。

相当数を絞れば別だったのでしょうが、クラファン参加が6000人オーバーなら欲しい人、買う人が多数だったと思います。

転売の当てが外れて「奥さんに見つかった」だの、「買ったけど使わない」だの、「使いこなせない」だのヤレヤレ売りが出ていますが、これはこれでいいと思います。 クラウドファンディングが成立するにはある程度資金が集まらないといけないので、「養分」としての役割は果たしています。

また、かなりの高値でなければそういった人たちから買うのも別にいいと思います。
資金だけ集めて実現しないクラファンとか、ゴミみたいな製品やサービス出してクラファン終了というのも少なくないので、まともな物が出ることを見届けてから入手するのもアリなのではないでしょうか。
その代わり、「これで何か美味いもんでも食べてよ」とリスクを負ってくれた人に手数料を出してあげる。

クラファンに参加した人からすれば「売るぐらいなら参加するな」とか「そんな奴らから買うくらないなら参加すればよかっただろ」と思うかもしれませんが、 クラファンではなく正規販売だったら買っていたという人も多かったはずなので、手に入れる方法としては人それぞれ自由なのではないでしょうか。

2023/04/30 新規

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